事例1 労働者死傷病報告の提出義務違反(労災かくし)及び労働基準監督官に対する虚
     偽陳述

   平成26年5月送検(富岡労働基準監督署) 

 除染業者及び同社支店長ほか2名を、労働安全衛生法違反の疑いで、福島

 方検庁いわき支部に書類送検した。

 (事件の概要)

1 平成25年9月、住宅除染に伴う樹枝切落作業中の労働者が梯子から約5メート

  ル下地面に墜落し、骨盤及び左肋骨骨折で約2カ月間の休業を要する災害が

  発生したのに、労働者死傷病報告(注)を遅滞なく所轄労働基準監督署長に提

  出しなかった。

2 労働基準監督官から上記1の災害発生状況について質問を受けた際、同社現

  場理人は「仕事が終わった後、寮の階段で転落して負傷した」旨の虚偽の陳

  述をした。

     (注)労働者が就業中に負傷等により休業し、または死亡した時に、事業者が所轄労働基

準監督署長に提出する報告書、特に休業日数が4日以上となった場合は、遅滞なく提出し

なければならない。 

 

  事例2 つり足場からの墜落災害

   平成26年6月送検(いわき労働基準監督署)

 足場の組立及び解体工事業者及び同社職長を労働安全衛生法違反の疑いで

福島方検庁いわき支部に書類送検した。

 (事件の概要)

 平成25年11月、組立て中のつり足場の一部が崩壊し、つり足場の組立て作業

に従事していた労働者2名が約16メートル下の地上に墜落して、脊髄損傷等を負

う災害が発生した。

 同社職長は、労働者に安全帯を使用するよう指導する等、墜落防止措置を講じ

ていなかった。

   

 事例3 屋根修理工事現場での墜落災害

   平成26年6月送検(白河労働基準監督署)

 個人事業主を労働安全衛生法違反の疑いで福島方検庁白河支部に

送検した。

 (事件の概要)

 平成25年12月、屋根修理工事において、屋根の交換等の作業を行っていた労

者がポリカーポネート製の屋根を踏み抜き、約6メートル下のコンクリート地面に

落して、死亡する災害が発生した。

 このとき屋根に、歩み板を設け、防網を張る等、墜落防止措置を講じていなかっ

た。

   

  事例4 道路除染工事でのクレーン転倒死亡災害

   平成26年8月送検(福島労働基準監督署)

 1 除染工事の元請業者と安全責任者

 2 同除染工事の下請業者と同社支店長

を労働安全衛生法違反の疑いで福島地方検察庁に書類送検した。 

 (事件の概要)

 平成25年11月、道路除染工事において、移動式クレーンの荷台に積まれていた 汚染土壌等を入れた袋を仮置き場に降ろす作業を行っていた労働者が、転倒した

クレーンの下敷きとなって死亡する災害が発生した。

 このとき、

 1 元請の安全責任者はクレーンによる作業の方法、クレーンの転倒を防止する

  ための方法等を労働者に対して通知していなかった。

 2 下請業者の支店長は、クレーンによる作業の方法を定めていなかった。

  また、クレーンの定格荷重を超える重量の汚染土壌等を入れた袋をつり上げる

  作業を労働者に行わせていた。

   

 事例5 移動式クレーンの解体工事現場におけるワイヤロープの束の落下災害

   平成26年8月送検(富岡労働基準監督署)

 建設業者と同社作業指揮者を労働安全衛生法違反の疑いで福島地方検察庁

に書類送検した。

 (事件の概要)

 平成23年10月、大型移動式クレーンの解体作業中、同クレーンの滑車台座上

から、ワイヤロープの束(重さ約345キログラム)が落下し、労働者に当たり、脊髄

粉砕骨折等を負う災害が発生した。

 このとき、労働者に危険を及ぼすおそれがあったにもかかわらず、滑車台座の

下に労働者を立ち入らせていた。

 

 事例6 約1年5カ月分の定期賃金不払い

   平成26年8月送検(郡山労働基準監督署)

 機械部品製造業者と同社代表取締役を最低賃金法違反の疑いで福島地方検

察庁郡山支部に書類送検した。

 (事件の概要)

 労働者9名に対して、平成23年10月から平成25年3月までの定期賃金、総額約

2,400万円をそれぞれ所定の支払日に支払わなかった。

   

  事例7 工場内で機械に巻き込まれた死亡災害

   平成26年9月送検(会津労働基準監督署)

 非鉄金属業者と同社製造部長ほか1名を労働安全衛生法違反の疑いで福島

 方検庁会津支部に送検した。

 (事件の概要)

 平成26年5月、機械を操作し、銅板をロール状に巻き取る作業に従事していた労

働者が、銅板に巻き込まれて死亡する災害が発生した。

 労働者が操作していた機械には、覆い、囲い等は設けられていなかった。

    

 事例8 虚偽の内容の労働者死傷病報告を提出(労災かくし)

   平成26年9月送検(いわき労働基準監督署)

 コンクリート製品製造業者と同社代表取締役ほか1名を労働安全衛生法違反の

疑いで福島方検庁いわき支部に送検した。

 (事件の概要)

 平成26年2月、移動式クレーンでコンクリート製品(重さ約540キログラム)を荷下

ろしした後、吊り具を外したところに、製品が左足に滑り落ちて、骨折等で3カ月間

の休業を要する災害が発生した。 

 この災害について、「製品置き場で在庫確認をしていたとき、製品が底部の凍結

により滑り落ちた。」旨の虚偽の内容の労働者死傷病報告を提出した。 

 

 事例9 プレス機械に右手をつぶされた災害

   平成26年9月送検(会津労働基準監督署)

 金属プレス加工業者と同社代表取締役を労働安全衛生法違反の疑いで福島

 方検庁会津支部に送検した。

 (事件の概要)

 平成26年7月、プレス機械で作業中、金型に打ち抜いた部品が張り付いたので、 これを右手で取ろうとした際に、プレス機械を作動させる足踏みペダルを踏んでし

まったため、労働者がプレス機械に右手をつぶされたもの。

 プレス機械の作動範囲に労働者の身体が入らないような措置を講じていなかっ

た。また、プレス機械作業主任者を選任していなかった。

  

 事例10 道路改良工事現場において切り株が落下した死亡災害

   平成26年9月送検(いわき労働基準監督署)

 建設業者と同社現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いで福島方検

いわき支部に送検した。

 (事件の概要)

 平成26年4月、ドラグ・ショベルで地山の掘削作業中、地山上部に埋まっていた

切り株が落下し、地山の斜面にいた労働者に激突し、死亡する災害が発生した。

 このとき、切り株の落下を防止するための防網を設け、立入区域を設定する等の

措置を講じていなかった。

 

 事例11 1カ月分の定期賃金不払い

   平成26年10月送検(会津労働基準監督署)

 除染業者と同社取締役を最低賃金法違反の疑いで福島方検庁会津若松

検察庁に送検した。

 (事件の概要)

 労働者4名に対して、平成26年1月の定期賃金、総額約65万円を所定の支払日に支払わなかった。 

 

 事例12 住宅除染工事でのドラグ・ショベル転落死亡災害

   平成26年11月送検(郡山労働基準監督署)  

1 個人事業主

2 安全責任者    

3 現場責任者

を労働安全衛生法違反の疑いで福島地方検察庁郡山支部に書類送検した。

 (事件の概要)

 平成25年10月、住宅除染工事において、ドラグ・ショベル(別称「バックホウ」)を

用いて、傾斜地頂上で斜面に堆積した木の枝等のゴミを引き上げる作業を行って

いた労働者が、ドラグ・ショベルの下敷きとなって死亡する災害が発生した。

 このとき、

 1 安全責任者は、除染工事現場の地形や地質の状態に適応したドラグ・ショベ

    ルの作業計画を定めていなかった。

 2 現場責任者は、ドラグ・ショベルの誘導者を配置していなかった。

  

 事例13 道路整備工事での地山の崩壊による死亡災害

   平成26年11月送検(郡山労働基準監督署)

1 道路整備工事の元請業者と現場代理人

2 同道路整備工事の下請業者と専務取締役   

を労働安全衛生法違反の疑いで福島地方検察庁郡山支部に書類送検した。

 (事件の概要)

 平成25年9月、道路整備工事において、掘削床で作業を行っていた労働者が、

崩壊した土砂の下敷きとなって死亡する災害が発生した。

 このとき、

 1 現場代理人は、地山を安全なこう配とし、落下のおそれのある土砂を取り除

  く等の措置を講じていなかった。

 2 専務取締役は、地山の掘削作業主任者を選任していなかった。

  

 事例14 工場内で機械に巻き込まれ右足首を切断した災害

   平成27年1月送検(会津労働基準監督署)

 砂利採取販売業者と同社代表取締役を労働安全衛生法違反の疑いで福島

庁会津若松支部に書類送検した。

 (事件の概要)

 平成26年10月、ベルトコンベヤーの端にたまった土砂をスコップで除去する作業

に従事していた労働者が、ベルトコンベヤーのプーリーの回転軸に巻き込まれて

右足首を切断する災害が発生した。

 このベルトコンベヤーには、非常停止装置が設けられていなかった。

 

 事例15 倉庫基礎杭補修工事現場での土砂崩壊による死亡災害

   平成27年2月送検(富岡労働基準監督署)

 土木工事業者と同社工事責任者を労働安全衛生法違反の疑いで福島方検 

察庁に送検した。

 (事件の概要)

 平成26年3月、倉庫の基礎の一部であるコンクリートを電動ハンマーで砕き取り

除く作業に従事していた労働者が、崩壊した土砂により生き埋めとなり死亡する災

害が発生した。

 このとき、

 1 地山の崩壊によって労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所に、労働者の

  立入りを禁止する等の措置を講じていなかった。 

 2 地山の掘削作業主任者及び土止め支保工作業主任者を選任していなかっ

  た。 

 

 事例16 照明設備建設工事現場での土砂崩壊による死亡災害

   平成27年2月送検(相馬労働基準監督署)

 土木工事業者と同社工事責任者を労働安全衛生法違反の疑いで福島方検

察庁に送検した。

 (事件の概要)

 平成26年2月、基礎コンクリート型枠の解体作業に従事していた労働者が、崩壊 

した土砂により生き埋めとなり死亡する災害が発生した。

 このとき、法面のこう配を緩やかにし、又は擁壁を設ける等の措置を講じていな

かった。

 

 事例17 2カ月分の定期賃金不払い

   平成27年2月送検(福島労働基準監督署)

 食料品の製造・販売業者と同社代表取締役を最低賃金法違反の疑いで福島

方検察庁に送検した。

 (事件の概要)

 労働者8名に対して、平成26年1月の定期賃金、総額約61万円を、労働者12名

に対して平成26年2月の定期賃金、総額約100万円を、それぞれ所定の支払日に

支払わなかった。 

 

 事例18 木造住宅の新築工事現場での墜落災害

   平成27年2月送検(福島労働基準監督署)

 建築工事業者と同社代表取締役を労働安全衛生法違反の疑いで福島方検

察庁に送検した。

 (事件の概要)

 平成26年2月、1階軒桁付近に下地を設置する作業に従事していた労働者が、

さ約3メートルの足場上から墜落し重傷を負う災害が発生した。

 このとき、墜落防止用の手すりを設置する等の措置を講じていなかった。

 

 

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